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【黒バス】ねえ、大我

第1章 誠凛高校男子バスケットボール部マネージャー、帰国


 こうして、日本に戻って来た私はまた皆と一緒に過ごす事になった。相変わらずリコちゃんは年下とは思えないくらいハキハキしてて、順平もいつの間にかキャプテンが板についていた。鉄平は相変わらずぼけーっとしてる所はあるけど、普通にプレーする分には膝も問題なさそうだ。少し見ないうちに他の2年生も成長してる。1年生もそう。初めて見るテツヤの動きには心底驚いたし、大我の高校生離れのテクニックや高さには驚かされた。新しく入った1年生達は皆いい子だし、2つも歳が離れているせいか、余計な可愛くて堪らなかった。


「あちゃー、飛ばされちゃったかー。」


 外に洗濯して干していたスポーツタオル。今日は風が強かったせいで、何枚か飛ばされて、木の上に引っかかっていた。まあ、取り敢えず登って取るしかないな。そう思って、久しぶりの木登り。なんだか小学生の頃に戻ったみたいで楽しかった。意外と私の運動神経も捨てたもんじゃないな、なんて思いながらタオルを取り、木から降りる。そして、また次の木に登る。あ、これ結構楽しいわ。


「遥香センパイ何してんすか!?」
「タオル風で飛ばされちゃってたから今取ってるんだけどね、木登り久しぶりにやると楽しいね!」
「危ねえっすから!」
「大丈夫、大丈夫!」


 大我は心配性なんだから、そう言おうと思った瞬間、大我に気を取られてたせいもあってか、足を踏み外した。…落ちる!そう思ったのに、大我が落下する私を受け止めてくれた。


「おお!ナイスキャッチ!」
「ナイスキャッチじゃねえだろ!です。俺がいなかったら怪我じゃすまなかったぞ!です。」
「まあまあ、何もなかったんだし、そんなに怒らなくてもいいじゃん。」


 わしゃわしゃと大我の頭を撫でた。

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