第1章 誠凛高校男子バスケットボール部マネージャー、帰国
「ほらほら、イキナリそんなんじゃ1年もビックリするだろう?」
鉄平に捕獲され、確かにそれもそうだと思い、俊と凛之助ににキスする事を諦めた。
「えーそれじゃあ改めて、ウチのマネージャーの遥香さんです。あんまり近付くと押し倒されるから極力近付かないように。」
体育館に戻り、リコちゃんがそう私の事をそう説明した。
「酷いよリコちゃん!別に誰彼構わずやる訳じゃないよ?私だってちゃんと相手を選んでるよ!」
「それでいて、鉄平の幼馴染みで、中身も殆ど鉄平と同じだから扱いには充分に気を付けるように。」
「私鉄平よりしっかりしてるよ!なんたって1つ年上だからね!」
胸を張ってそう言うと、リコちゃんから白い目で見られた。
「あのですね、しっかりしてる人は木から飛び降りないし、留学先で入院なんてしませんから!」
「…まあ、何にせよ明日から同じ2年生同士、そう細かい事は気にせず仲良くやってこうよ!私誰と同じクラスかな?リコちゃん知ってる?」
「…あの、今は夏休み中で学校は休みなんすけど。」
言いずらそうに、先程私を助けてくれた火神くんがそう言った。
「よし、部活頑張ろう!」