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【イケメン戦国】イケメン恋戦♪

第8章 Happy birthday! ~サプライズバースデー~


そしてようやく、あの菖蒲の丘へとたどり着くと。一面に咲く菖蒲の花が見えた。

「はぁ・・・っ・・着いた・・・。」

一面に咲き誇る菖蒲の花がゆらゆらと風になびきそしてその奥に夕日をたたえてキラキラと光っていた。

「・・・綺麗。」

でも、周りに人らしきものはおらず、その瞬間麗亞は座り込んだ。もう策が尽きてしまったのだ。

「一人に・・・なっちゃった・・・。」

がっくりとうなだれ、疲れからかその姿勢から動けなかった。

すると・・・・・・。


長「何をして居る・・・。」

聞きなれたあの人の声が後ろから聞こえた。思わず振り返ると信長がそこには居た。

「の・・・ぶなが様・・・」

その人の姿がそこにある、独りぼっちだと思っていた。違う次元に飛ばされてしまったんだと思っていた。

長「来い・・・。」

その声に弾かれたように信長の腕の中に飛び込んでいった。

「のぶながさまぁ・・・・・」

我慢していた気持ちがどっと押し寄せて、涙が溢れてきた。

長「泣くでない・・・・。心配させてしまったようだな。」

「もうっ・・もう、会えないかとおもっ・・・。」

泣きじゃくる麗亞を信長はひょいと抱きかかえた。

「ぅッ・・何処に?」

長「ついて来るがいい。」

そう言うと信長は麗亞がのぼって来た方とは別の道へと麗亞を連れて行った。すると周り木に囲まれた広い場所へと出た。

麗亞を下ろすと。うす暗かったその場所に一斉に灯りがともる。

「え・・・・?」

そこには、秀吉、光秀、家康、政宗、三成などのほかに、謙信、佐助、信玄、幸村も居た。

佐「良かった、無事に着いたんだね麗亞さん。」

「何・・・・で・・・?」

ぐずぐず泣く麗亞をみた家康は。

家「だから嫌だったんですよこの企画、悪趣味な。」

そう言いながら、手ぬぐいで麗亞の涙を拭った。

玄「全くだな、天女の涙が見られたのは貴重だったが、泣かせるのはちょっといただけなかったな。」

「なん・・で信玄様・・・。?え?え?」

キョロキョロと見渡すと。皆が優しい微笑みを浮かべていた。

長「さぁ、こっちだ。」

そういうと広間の真ん中には料理やお酒などが並べられている。

秀「請謁ながらここは私めが音頭を取らせて頂きます。」
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