第6章 Happy birthday! ~絶対体絶命編~
謙「この女に手を出したことを身を持って後悔するがいい。どうする?一瞬にして首を落としてやろうか?それとも、生きていることを後悔するほど嬲り殺しにしてやろうか?」
(あ・・・凄く怒っている謙信様の絶対にやりそうなパターンだ・・・でもだめっ・・・目の前でそんなことされたら困る!!)
「お願いします謙信様、命だけは助けてあげてください。」
謙「何?! この男はお前を手籠めにしようとして男だぞ?そんな男を見逃せというのか?本当にお前は相変わらず甘っちょろい。」
「それでも、駄目です!!人殺しはやめてください。」
真剣にお願いする。すると、仕方がないといった風に謙信様は刀を男から離した。
その隙を狙ってか、男が謙信に向かって刀を振りあげた
「きゃっ!!謙信様!!っ」
刹那男の刀が飛ばされ地面に刺さる。そしてその瞬間男の髪がハラリとざんばら髪になった
男1「つっ・・・・。」
男は左手を斬られたようだが、そのまま林の奥へと逃げて行った。
「あっ!! セイさん!!」
静の連れ込まれた林を見ると、既に佐助が静を助け、男も気絶して倒れていた。
「佐助君!!!」
佐「大丈夫?麗亞さん?」
「ありがとう佐助君!!。セイさん大丈夫?!」
静は蒼い顔をして佐助に連れてこられた。
静「・・・大丈夫みたい・・・。ありがとう・・・。」
すると後ろから謙信が歩み寄って来て麗亞の手を引き抱き寄せた。
謙「本当にお前はどうしていつも危ない目に合うんだ?」
「謙信様・・・。」
静(謙信?! ってあの上杉謙信?なんで謙信までこの女に?!)
静「謙信・・・ってあの上杉の?何で・・安土なんかに居るのよ?」
近くに居た佐助に静は問うた。
佐「え・・えぇ、ちょっと色々事情がありまして。そういえばあなたも大丈夫ですか?怪我はない?」
無表情で聞く佐助を改めてまじまじと見る。
静「あら、よく見るとあなたもいい男ね。ねぇ、私の国に来て私の婿にならない?」
静の突然の申し出に佐助は驚くが、すぐさま答える。
佐「申し訳ないけど・・・。それは出来ない、謙信様の元に仕えている身だし、他に気になる人が居るので。」
静はあきれたといった顔で呟いた。
静「まさかまたあの女って言わないよね…。なんなのよ?あの女ばっかり・・・。」