第6章 Happy birthday! ~絶対体絶命編~
「そろそろ帰ろうセイさん!」
静「そ・・・そうね、もう暗くなるからそろそろ町に行きましょう。」
(そう、帰りにあの場所にこの女を連れて行けば・・・。)
そうしてきた道を戻る。途中林を抜けて行くのだが、もう夕刻という事も有り、行とは違い人もいなくなっていた。
そしてもう少しで町という所の林を抜ける手前で何人かの男が立ちはだかった。
男1「おっと~これはこれは、こんなところで女子二人何をしているんだね?物騒だから俺達が町まで案内してやろうか?」
(ふふっ出て来たわね。)
ニヤリと静はほくそ笑んで、手はず通りに木の陰に逃げようとした時、静も後ろに居た男に捕まった。
静「なっ!!何をするの?!!」
振り返ってみてハッとする静
(これ!!!???うちの従者じゃない?!どうして?)
「セイさん!!!」
麗亞はセイを助けようとすると、さっきの男に捕まる。
男1「おっと、お前はこっちだ~。なかなか上玉じゃねーか。売り飛ばしたら高く売れるだろうな。」
「うり・・・そんな!! 離して!! セイさんも離して!!」
静「離しなさい!!!この私に触れるでない!!でないと、父上が黙っていませんよ!」
男2「ほう~武家の娘か? で、その父上は何処に居る?とりあえず、父上に見つかる前に俺達といい事しようぜ~」
そう言って林の中に引きずり込まれる
「セイさん!!! セイさん!!!」
男1「人の心配しないで、自分の心配しなよ?なぁ?」
そう言って麗亞の首筋をべろりと舐める。
「いやぁぁぁぁぁぁ!!・・・・・誰か・・っ 助け・・・てっ。」
後ろの林では静が草むらに押し倒されて着物を脱がされかけている。
(どうしよう?! 誰か!?)
そして自分も林の中に連れ込まれ押し倒された。
そして着物の合わせ目にてをいれられようとした時。男の首の後ろから刀がスッと出てきた。
??「その女から、その汚い手を離せ。」
冷ややかな声と共にぴたりと首に当てられる切っ先。
男1「ひっ・・・・。」
両手を上げてそっと立ち上がる男。そこには謙信の姿があった。
「謙信様!!!!。」
男1「た・・・・頼む、切らないでくれ・・・」
ガタガタと震えながら懇願する男に謙信は冷たい言葉を浴びせる。