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【イケメン戦国】イケメン恋戦♪

第5章 Happy birthday! ~波乱の横恋慕編~


安土城に帰って来た麗亞を秀吉が出迎えた。

秀「お、帰って来たか麗亞。どうした、何かいい事でもあったか?」

「え?なんで?特に何もないよ・・・?」

一瞬ドキリとした、流石に敵である、幸村と佐助君に会ったなんていう訳にも行かない。

秀「そうか?お前顔に出やすいから、顔に『いいことありました』ってかいてあるぞ?」

からかうように秀吉が言う。何て言おうか、迷っていると後ろから聞きなれた声が聞こえてきた。

光「ふふっ、おおかた、いつも行く甘味の茶屋でお団子でもおまけしてもらったんじゃないのか?」

光秀はニヤリとほくそ笑み、麗亞の顔をじっと見た。その瞳にまるで俺は何でも知ってるぞという雰囲気を漂わせている。光秀なら麗亞の行動を知られていてもおかしくないと、背中に冷たい汗が流れた。

光「あまり食べすぎると良くないぞ麗亞」

(こ、これってもしかして助け船を出してくれてるのかな?・・・)

とにかくこの窮地を脱するには光秀の策に乗るしかないととりあえず、思い切って話をつなげる。

「そ、そんなにたべてませんからっ、大丈夫ですよっ・・・それにしても何処でみてたんですか?もぉ、油断がならないですね。」

むうっと、膨れ面をしてみる。

秀「なぁんだそういう事か、本当にお前は食いしん坊だな。でも甘いものはほどほどにしないと駄目だぞ?信長様みたいに、甘いものが無いと夜中ふらふらするようになってはいけないからな。」

上手く騙されてくれた秀吉にホッとした麗亞は話を切り上げようとする。

「じゃ、私はこれで、買ってきた反物や端切れを部屋に置いてきます。」

秀「あぁ、もうすぐしたら夕餉だから広間にくるように。」

「はぁい~」

そう言って、そそくさとその場を後にする。光秀と2人になった秀吉は小声でつぶやく。

秀「例の第二の策は順調か?」

光「あぁ、今の所順調に進んでいる。あれも意外に鋭いときは鋭いが、鈍いときはとことん鈍いからな、ただ・・・。」

秀「ただ?」

光「ちと、違う場所で嫌な動きがあるという情報が入ってな。これは俺が引き続き調べる。」

秀「変な動きとは?」

光「まぁ、まだ確証はないので今はまだ・・・。分かり次第連絡する。」

秀「あまり一人で気負うなよ、俺も頼れ。」

光「あぁ・・・。」
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