第1章 Happy birthday! ~信長様お誕生日準備編~
(そっか、信長様私と一日違いだったのか・・・知らなかった)
そう、くしくも5月13日次の日は麗亞の誕生日。でも、自分も信長様にはそんな話はしたことが無かった。でも何より、信長様の誕生日の方が一大事だと自分の事には蓋をした。
(信長様と一緒に素敵なお誕生日が過ごせるならそれが私へのプレゼントだしね♪)
そして、その自分の誕生日がその後のちょっとしたハプニングに繋がるとは本人も思いもしないのであった。
「で、私は何をすればいいの?」
そうしてその日は秀吉と光秀の二人と色々話し合ったのである。
その頃、信長は麗亞の部屋にやって来た。
長「麗亞、いるのか?」
声をかけても返事が無い、いつもなら鈴のなるような声が聞こえてくるというものを。
長「入るぞ・・・。」
襖を開けるとそこには麗亞は見当たらなかった。
長「なんだ、いないのか・・・。」
そのまま襖を閉めようとした時、珍妙な形の袋が麗亞の机の上に置いてあったのでふとそれが気になり、信長はその袋を手に取った。その時に袋の中からぽとりとなにやら四角い硬い物が零れ落ちる。
長「なんだこれは、やつの肖像画か?」
小さな長方形の堅い物に麗亞の小さい写真とそして、文字が羅列してある。
長「運転免許証?なんだこれは?」
その中でもふと目に留まったのが『生年月日』だった
長(5月13日?5の月の13の日ということか?俺の一日後というわけか?)
ふむ、と何やら考え込む信長、そしてその免許証をまた袋に入れ、そっと机に置いたのである。
信長が部屋から出て、自分の天守に戻って行った入れ違いに麗亞は自分の部屋に帰って来た。
「はぁ・・・どうしようかなぁ・・・信長様何がいいかな?あと10日と少しでできるかなぁ・・・。取りあえず、明日市に行ってみよう。」
そう思い、色々頭の中であれやこれやと考え込むのであった。