第4章 Happy birthday! ~魔王の帰還編~
家康が目で、「余計な事は言うな」的な視線で三成をけん制する。その話題を誤魔化すように三成に行った。
家「三成、後で報告書を作るから朝餉の後俺の屋敷に来て手伝ってくれる?」
それを聞いた三成は嬉しそうな顔で
三「私もご一緒してもよろしいのですか?家康様からそのような事を言ってもらえるとは。嬉しいです!」
そのやり取りを見て信長が更に告げた。
長「頼むぞ家康、三成・・・。」
家(はぁ・・・三成のせいで余計な仕事増えそうだ、全く・・・)
目を瞑って天を仰いだ。
そうしてそんなハラハラ冷や冷やとした朝餉の時間は終わったのだった。そのやり取りに、居残り組の三人は首を傾げたが、何かあるのだと察し何も言わずに居たのだった。
その後・・・。
家「なんでみんな俺の屋敷に来てるんですか?三成って言いましたよね?」
見るからにだるそうに家康は目の前にいる皆に告げた。あの朝餉の後何故だか家康の屋敷に三成の他に、秀吉、政宗、光秀と勢揃いする。
三「皆様が、ぜひ旅の報告を聞きたいとおっしゃるのでお連れしました。」
ニコニコと悪気のない顔で告げる三成にうんざりしながら家康は皆に言う。
家「で、何聞きたいんですか?」
光秀がニヤリとほくそ笑む
光「何が?と言われると困るが、何かあったのだろう?あの小娘に言えぬ何かが。」
政「明らかに態度がおかしかったよなお前。」
三成だけ分からないといった表情でキョロキョロとする。家康はフゥッとため息をついた。
秀「三成、お前朝餉の時に何を言いかけたんだ?何が凄いとか何とか・・。」
三「あぁ・・・。あれですか、静姫様の事ですね。」
三人がピクリと反応する。
光「ほぅ・・・・。女子(おなご)絡みか・・・。」
家康が仕方なく言葉を継げる。
家「今回の視察した領地の大名の狙いが自分の娘を信長様にあわよくば取り入ろうとしただけの事ですよ。」
三成以外の三人が眉間にしわを寄せて聞いている。
政「で、信長様は?夜伽でもさせたのか?」
家「そんな事する訳ないじゃないですか。あの人は麗亞しか見えてないんですから。刀を突き付けて脅してお終いですよ。」
光「その静姫とやらはどんな反応を?」
三「信長様に『鬼』とおっしゃいましたね。」
政「だよなぁ~。普通の女なら信長様は鬼だからなぁ・・・」
皆は同時に頷いた。