• テキストサイズ

【進撃の巨人】ジャン・キルシュタイン

第4章 適正試験







コニーの嫌味を帯びた返答に肩を落とすエレン。



姿勢制御のコツ……?



それを俺がお前に教えて、何になんだよ。



それでお前が出来ちまったら、またミサキと肩を並べるのか?



冗談だろ。



………冗談じゃねぇ。



そんな事、させてたまるかよ。



「俺は逆に教えてほしいね。あんな無様な姿晒しておいて、正気を保ってられる秘訣とかをよぉ。」



………友達なんて…



テメーみたいな、死に急ぐようなやつとミサキが[お友達]になっちゃかなわねぇ。



さっさと開拓地へ帰れ。



「まぁまぁ。コニーとジャンの他にも、上手いって言われてたのは、あっちにいる二人だよ。名前は確か……ライナーとベルトルトだっけ?」



マルコがそう言うと、エレンは「分かった。ありがとよ。」と言い残し去っていった。



「二人とも、何もそんな邪険に扱う事ないじゃないか。」



呆れ顔でそう言うマルコに対し、吐かれた溜息は二つ。



綺麗に合わさったタイミングに、俺とコニーは互いの顔を見て、苦しく笑った。



そう言えば、ミサキは行きたい場所があるとかって話してたけど、教官室か?



………いや、違う。



教官と特別何か話している素ぶりはなかった。



適切試験にも問題はなかった。



「悪りぃ、ちょっと外出てくる。」



「え?どこへ行くんだい?外はもう暗くなっているよ?」



「……便所だよ。」



窓から外を見るマルコに、俺は短く答え、羽織を着るとまだ肌寒い外に出た。




/ 68ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp