第6章 desire
それからは、雅紀と二宮さんからの質問攻めだった。
話が盛り上がりアルコールも進んでしまい、そうなるといつもの如く二宮さんが酔い潰れた。
「和さ~ん?大丈夫?」
雅紀が声を掛けてもウンともスンとも言わない二宮さん。
「雅紀いいよ、そのまま寝かせてあげよ?
家に泊まって貰って大丈夫だから」
「え~、じゃあ俺も泊まる~」
「いいけど、でも布団無いから雑魚寝になっちゃうよ?」
「全然いいよ~、どこでも寝られるから…
あ、翔ちゃんのベッドに一緒に寝ちゃおうかなぁ」
雅紀がニコッと笑ってそう言うと智さんが俺を引き寄せる
「翔は俺ん家な?」
「え、でも雅紀が一緒の布団に寝るならなんとかなりますよ?」
智さんがはぁ~っ、と息を吐くと
「だから、それが駄目なの」
苦笑いした。
「ははっ、大野さん大変だぁ」
「分かってるなら、お前も余計なこと言うなよ」
「すみません…」
二宮さんにブランケットを掛け、そのまま3人で飲み続けた。持ってきて貰ったアルコールも底を尽き
「そろそろ寝るか…」
「はい、じゃあ片付けちゃいますね」
智さんとふたりで食器を片付けてる間に雅紀がゴミを片付けてくれて、あっという間に部屋が片付いた。
「じゃあ、雅紀おやすみ…また明日」
「おやすみ、翔ちゃん、大野さん」
「おやすみ、ニノのことよろしくな」
「はい、任せてください」
雅紀が笑顔で答えた。
階段を上り智さんの部屋についた。
「引っ越し初日なのに、人を泊めて本人がいないってなんかおかしな話だよな…」
「だって、智さんが駄目って言ったんじゃないですか」
「そりゃ駄目だろ、相葉と一緒に寝るなんて…
しかもあいつ、昔、翔のこと好きなんて言いやがった」
「それは俺も初耳だったんで…」
「おかしいと思ったんだよ、可愛い子好きな相葉が翔に目付けないなんて」
「でも、昔の話ですよ?
今は違うんですから、いいじゃないですか…」
「それでも一緒に寝るのは駄目!分かった?」
「智さんがそう言うなら…」
でも、友達なんだから、一緒に寝たって問題ないと思うんだけど…