第33章 シルキー
翔の蠢くナカが俺を誘う。ナカから指を抜くと自身にオイルを塗りつけた。
ヒクヒクと動く翔の入口に塊を押し付けるとボーッとした眼差しの翔が俺を見た。
「智?」
「ごめんな、イッたばっかなのに…」
「え…あっ!」
腰をゆっくりと推し進めていく。身体の力が抜けてるせいかさほど抵抗なく翔のナカは俺を迎えてくれた。
「あ、あ、さとしっ…」
全部埋まると翔をぎゅっと抱きしめた。
「翔はナカも外も気持ちいいんだな…」
翔の頬に手を添えそう言うと嬉しそうに微笑んだ。
「好きだよ、翔…」
「俺も好き…」
幸せそうな笑顔を浮かべる翔を見るだけで俺も幸せな気分になる。
触れるだけのキスをして顔を見つめると翔の腕が俺の首に掛かかった。
「もっと頂戴…」
誘うその瞳に俺の中心が脈を打つ。
「あ、んっ…」
俺は翔のリクエストに応えつつ腰を揺らした。
「んっ、ん、ぅん…」
ヤバイなぁ、気持ち良すぎて手加減出来ないかも…
翔の脚を大きく開かせ上体は密着したまま腰だけを送る。
「あっ、あ、あ…」
翔の喘ぎ声は止まらず俺の首にしがみつきながらナカもギュウギュウと俺を締め付ける…
確かにこの身体…一度抱いたら忘れられないわ。
より深く打ち込むと翔の身体が大きく仰け反った。
「ああっっ!」
「しょ、お?」
動きを止めると翔は首を横に激しく振った。
「やぁ…やめないでっ!」
「今のとこ気持ちいいの?」
「んっ、イイっ…」
俺はさっきと同じところを狙い強く打ち付けた。
「あぁっ!さとしっ!」
翔の腕がより強く俺を抱きしめると翔のナカも今までとは比べ物にならないくらいキツく締まる。
「しょおっ、ダメだっ!」
「ああぁっ…さとしっ、イくぅっ!」
翔の身体が硬直するのと同時に俺と翔の中心から熱が吐き出された。