第31章 future of hope
気持ちよくして貰った後は気持ちよくふたりでお風呂。
「はぁ~いいねぇ、朝風呂」
雅紀はのんびりと余裕のある感じでそう言うけど、俺は疲れすぎて全て雅紀にお任せ。今も全体重を預けて雅紀の腕の中…雅紀ってほんとタフだよなぁ。
「腹へったぁ…」
「へぇ~、珍しいカズさんがそんなこと言うなんて」
「だって昨日の夜から何も食ってないよ?」
会社から帰って来て話をした後ベッドに移動して始めちゃったし。
朝も目覚めて早々始めちゃったから水分すらまともに摂ってない。
「ははっあんなに激しく動けばお腹も空くか。俺はカズさんが寝てから軽く食べたけど」
「えっ!そうなの?」
いつの間に…って言っても声掛けられたのに起きなかったんだもんな。いくらでも時間はあったか。
「でも俺も腹へった。朝メシ食う前にカズさんのこと食べちゃったしね」
「それはお前が悪いんだろ?」
「なんで?カズさんが誘ったんでしょ?」
「お前だろ?」
「え~、でも煽ったのはカズさんだよね?」
「そうだっけ?」
「そうだよっ」
「どっちでもいいじゃん、いい思いしたんだろ?」
そう言って雅紀の中心をぎゅっと握った。
「うぁっ!」
「さ、風呂出てメシ食うぞ」
立ち上がり雅紀を見下ろすと雅紀は口を尖らせ少し剥れた顔をする。
「普段のカズさんて悪魔だよね」
「駄目?」
雅紀は勢いよく湯船から立ち上がると俺をギュッと抱きしめキスをした。
「全然駄目じゃない、大好きだよ…最高に可愛い俺の小悪魔」
俺も大好きだよ、最高に悪趣味な俺の雅紀が。