第31章 future of hope
翌日、目が覚めると8時を過ぎていた。
「おはよ、カズさん」
目の前には雅紀の優しい笑顔。
雅紀の腕に包まり眠っていた俺はちゃんと服を着せられていた。
「雅紀が着せてくれたの?」
「うん、だってカズさんが俺に頼んだんだよ?」
「え?」
「覚えてないか、寝ぼけてたもんね…『お風呂入ろ』って言っても『ヤダ』って言うから身体拭いてあげたんだけど、パジャマも『着て』って言ったら『雅紀が着せて』って」
マジで?全然覚えてない…身体拭かれたことすら全く記憶にない。
「ごめん…」
「なんで謝るの?」
「だって世話かけたし…」
「あぁ、気にしないで大丈夫…甘えるカズさん超可愛いいから」
「甘えてた?」
俺が?
「うん…カズさんってエッチの時だと超甘えたサンだよね」
え…そうなの…そんなの意識したことないんだけど。
「気持ちイイ時に俺に助け求めるでしょ?その時なんてかよわい仔犬みたいに瞳うるうるさせてるのに表情はスッゴい気持ち良さそうだし、俺を呼ぶ声は甘いし…背筋がゾクゾクするほどそそられる」
雅紀の手が俺の頬を包むと雅紀が雄の視線で俺を見る。その目に俺の背筋がゾクゾクした。
「あ…まさき…」
雅紀の唇がそっと俺の唇を捕らえる。
「お風呂入る前にイイコトする?」
疼き始めてる俺の身体…反対する理由なんてない。
雅紀の首に腕を回し引き寄せキスをした。
「気持ちよくしてくれんの?」
「もちろん、最高に気持ちよくしてあげる」
「ほんとかなぁ?」
挑発的に答えると雅紀はニヤっと笑い
「俺を煽ったこと後悔しないでよ?」
「しないよ…」
返事をすると同時に塞がれる唇…その後は雅紀の宣言通り、最高に気持ち良くして貰った。