第28章 forever
買い物したモノをテーブルの上に並べた。つまみ類と缶ビールを3本を残し冷蔵庫にしまってリビングに戻る。
「それじゃあ、もう一度乾杯しよ?」
潤がビールを持って待っていたから慌てて座ってプルタブを開けた。
「3人の再会を祝して、カンパーイ!」
潤の声に合わせ缶をコツンとぶつけ合った。
「やっぱ酒は旨いな…」
「潤はいつもビールなの?」
「いや、ワインとかウィスキーも飲むよ」
「そうなの?今、買ってくれば良かったね。家にアルコールの買い置きないから」
「ん?まぁ今日はいいよ。翔は家で飲まないんだな…ビールの買い置きさえないなんて」
飲まなくはない…智さんの家では毎日少量ではあるけど飲んでる。ただこの部屋に置いておく必要がないだけで…
「ごめんね、丁度切らしちゃってたんだ。お酒は飲むよ、量は少ないけど」
「ふ~ん、雅紀は?毎日飲む人?」
「俺?毎日飲むよ。ほとんどビールだね」
「雅紀、酒強そうだもんな?」
「うん、結構飲む。どんなに飲んでも潰れたことないし」
「へぇ、じゃあ今日はとことん付き合えよ。俺も潰れたこと無いんだ」
「いいよ、今日は飲み明かそう」
「よっしゃあ、そうこなくっちゃ!だったらふたりとも着替えたら?スーツのままじゃ疲れんだろ?翔、雅紀にも何か服貸してやってよ」
「うん。雅紀こっち来て」
立ち上がり寝室へ向かうと雅紀も後についてきた。
「これ着られる?」
クローゼットから長袖のTシャツとスエットのパンツを出し雅紀に手渡した。
「大丈夫そう。ありがと借りるね?」
ふたりで着替えを済ませリビングに戻った。
「おまたせ」
「おぅ、お帰り…これでゆっくり飲めるな」
潤がニヤっと笑った。