• テキストサイズ

恋歌 《気象系BL》

第28章 forever


《智side》

久し振りにひとりで過ごす時間。ここのところふたりとも定時で仕事を上がっていたからずっとふたりで過ごしてた。

これまでだって仕事の都合でひとりでいることはあった。たまにひとりの時間を持つのは良いことだとは思うんだけど、今日は何故か落ち着かない。

翔の部屋に行って帰りを待とうか迷ってしまうくらいだ。

翔と付き合ってもお互いの家の合鍵を渡していなかった。あまりの近さに渡す必要性を感じなかったから。

鍵を渡したのは今年に入ってから。
相葉がニノの家の合鍵を持っているって話になったとき、翔がポツリと呟いた。

「いいなぁ…」

「え?」

「あっ!い、いえ!なんでもないです!」

顔を紅くして慌てる翔が可愛くてその場ですぐに合鍵を渡した。
嬉しそうに鍵を握りしめる翔に俺にも翔の部屋の合鍵を渡すように言うと更に嬉しそうに微笑んだ。

実際使うことはないと思っていたけど、今日はマジで悩む…早く翔の無事な姿を見て安心したいんだ。
相葉が一緒だから大丈夫だとは思うんだけど。
俺ってこんなに心配性だったっけか?

なんて考えてたらスマホがなった。LINEが送られてきて相手を見ると相葉だった。

『すみません!諸事情あって今日は翔ちゃんの家に潤と一緒に泊まることになりました

今、コンビニで買い物をしてます』

なんだと⁉あぁ、やっぱり相葉行かせて正解だったわ…

『悪いな、世話掛ける

何かあったらまた連絡して』

相葉にそう返信すると、訳のわからないスタンプが返ってきた。
たまにお前のセンス疑うよ、相葉…
/ 760ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp