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恋歌 《気象系BL》

第28章 forever


《翔side》

待ち合わせした店に行くと潤は既に来ていて俺と目が合うとニコッと笑ったんだけど、その後ちょっとむすっとした顔になった。

「潤、待たせてごめんね」

潤の向かい側の椅子に座り、俺の横に雅紀が座った。

「いや、大して待ってはいないけど、なんで雅紀が居るの?」

「なんだよいきなりその挨拶、酷いなぁ」

「ごめん、潤に言ってなかったね。でも雅紀に会うのも久し振りでしょ?」

「そりゃ久し振りだけどさぁ…翔がわざわざ連絡とったの?」

「あのなぁお前、さっき翔ちゃんに会いに来たとき俺翔ちゃんの後ろに居たんだけど」

「え?マジで?全然気が付かなかった。なんでそんなとこに居たの?」

「俺、今翔ちゃんと同じ会社で働いてんの!」

「へ~、そうだったんだ。翔のストーカーでもしてんのかと思った」

「してねぇわ!」

「冗談だよ、お前翔のこと諦めたって言ってたもんな」

ニヤっと笑う潤。
テーブルに店員さんが来ると雅紀が俺たちに飲み物を聞く。

「とりあえずビールでいい?」

「うん、いいよ」

「俺も最初はビールでいいや」

「じゃあ、ビール3つで」

雅紀がビールとつまみを数点注文をすると店員さんは下がっていった。

ビールが届くと再会を祝して乾杯をした。
潤はジョッキの半分近くを一気に流し込む。

「はあ~、ウマッ!で?雅紀は今彼女いるの?」

「ん~?彼女じゃないけどいるよ」

雅紀はジョッキに口を付けながら答えた。

「ほぉ、翔の前で言うってことは翔も知ってるんだ」

「雅紀の恋人?知ってるよ」

「相手が男ってことも?」

「うん、だって会社の先輩だもん」

潤がちょっとだけ驚きの表情をした。
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