第26章 What is your dream ? #9
智くんが少しずつ入ってくるけどやっぱり痛いものは痛い…なんとか耐えようとしてるんだけど声が出てしまった。
「んんっ!」
苦痛の声を誤魔化すことは出来なくて、智くんにもバレてるはず。
でも、俺の意思を尊重してくれてるのか止めようとは言わなかった。
その代わり労るように俺の髪を撫でてくれる。
「翔くん、もう少しで全部入るからね?もうちょっと我慢して」
「うん、ごめんね…智くんもキツイでしょ?」
「俺は大丈夫だよ」
嘘だ…こんなに身体に力が入ってるんだからナカも相当キツいはず…それなのに何度も髪を撫でてくれて、俺を心配してくれる。
智くんの愛情を感じ幸せに満たされた。
その時いきなり智くんが俺のナカを一気に突き進んだ。
「あぁっ!」
痛みは感じなかったけど、急激に与えられた刺激に背中が仰け反った。
「入ったよ、翔くん…」
「あ…」
ほっとして…嬉しくて…智くんに思いっきり抱きついた。
「良かった…智くんとひとつになれた…」
「うん、良かった」
暫くそのまま抱き合っていたらナカの圧迫感もだいぶ落ち着いた。
「智くん、もう動いていいよ?」
「え、でも翔くんキツイでしょ?」
大丈夫だって言ってるのに動こうとしない智くん。これで終わりになんてしないで。
「お願い、動いて?」
智くんは一瞬躊躇ったあと頷いてくれた。
「わかった、一緒に気持ち良くなるんだもんな?」
「うんっ」
良かった…これでほんとに智くんとひとつになれる。