第26章 What is your dream ? #9
智くんがボトルから手のひらにローションを垂らした。
「翔くん、無理だと思ったら途中で止めていいからね?無理はしないで?」
心配してくれるのはとても嬉しい…でもこんなチャンスそうそう無いから絶対最後までしたい。
付き合い出したのは最近だよ?でも智くんのことをずっと想い続けてたんだ…両想いだってわかったとき本当に信じられなくて夢じゃないかと思った。
想いを素直に智くんにぶつけていいんだってわかったら我慢なんて出来なくて、いつでも智くんに大好きって伝えたい。
今日だってどんな痛みを伴っても絶対止めない…そう心を決めてきた。
智くんが気を使ってゆっくりと優しく解してくれてるお陰で今のところ痛みは感じない。
それどころか段々と気持ち良くさえなってきてる。
「痛くなかった?」
「ん、大丈夫…全然痛くない…」
「俺の入れても大丈夫そう?」
「うん、入れて…」
いよいよ智くんが俺の中に入ってくるんだ…嬉しくてちょっと緊張した。
「いくよ?」
智くんの問い掛けに頷くとゆっくりと智くんが入ってきた。
「んっ!」
流石に指とは大きさが違う、覚悟はしていたけどちょっと痛いな。
「痛い?」
「ううん、痛くない…」
痛いって言ったら智くんは絶対止める…それだけは嫌だ。
「ほんとに大丈夫だから、続けて?」
そう言いながら微笑んだら智くんは動きを再開させてくれた。