第25章 What is your dream ? #8
翔くんの負担にならないようにとゆっくりと押し進めても時々聞こえる苦痛の声。
「んんっ!」
俺のモノも締め付けられてて結構キツイ。
翔くんの苦痛を少しでも和らげてあげようと髪を撫でると翔くんの表情も少し緩む。
「翔くん、もう少しで全部入るからね?もうちょっと我慢して」
「うん、ごめんね…智くんもキツイでしょ?」
「俺は大丈夫だよ」
こんな時にまで俺に気を使う翔くん…愛しくて何度も髪を撫でてあげてると気持ち良さそうに目を閉じる。するとナカの締め付けが緩んだ。
その隙を見て翔くんの身体に力が入る前に一気に押し進めた。
「あぁっ!」
背中を仰け反らせた翔くんをギュッと抱きしめる。
「入ったよ、翔くん…」
「あ…」
翔くんの腕が俺の背中に回りしがみついてきた。
「良かった…智くんとひとつになれた…」
嬉しそうな翔くんの声を聞き、俺も嬉しくなった。
「うん、良かった」
暫く抱き合っていた俺たち。翔くんのナカは温かくて、今日はこのままで十分だと思えるくらい幸せなのに翔くんは俺にもっと幸せになれる言葉をくれる。
「智くん、もう動いていいよ?」
「え、でも翔くんキツイでしょ?」
「もう大丈夫…それにこのままじゃ智くんが気持ち良くなってない、それは嫌だから」
翔くんの気持ちは嬉しいけどちょっと心配、こんなにナカがきつい状態で動いて大丈夫なのか?
「翔くん…」
「お願い、動いて?」
少し寂しそうな顔をしたから俺は頷いた。
「わかった、一緒に気持ち良くなるんだもんな?」
「うんっ」
翔くんが嬉しそうに笑った。