第25章 What is your dream ? #8
「大丈夫?」
俺の下で呼吸が整った翔くんに声を掛けた。
「うん…大丈夫…ごめんね、俺だけ気持ち良くなっちゃって」
恥ずかしそうに俺を見る翔くん。
「ううん、俺も気持ちよかったよ?翔くんに触れて」
「ほんと?」
「うん、ほんと…でも、もっと気持ち良くなりたいな、翔くんと一緒に…いい?」
「うん、もちろん…俺も智くんと一緒に気持ち良くなりたい」
微笑んでくれる翔くんの上から身体を起こし、枕元に置いてあったボトルを手にした。
キャップを開けようとする俺の手を翔くんが掴んだ。
「ねぇ、その前に智くんも服脱いでよ…俺も智くんの肌に触れたい」
恥ずかしそうにお願いされ急いで全ての衣類を脱ぎ捨てた。
「これでいい?」
「うん、いい…」
嬉しそうに微笑む翔くん。
上半身を起こし、俺の身体に手を伸ばすとそっと触れてきた。
触れられた瞬間、ビクッと震えた。
今までだって人に触られた事が無いわけじゃない。
でもこんな風にうっとりとした視線で見つめられ、大切な宝物にでも触れるように優しく撫でられるのは初めてで、心臓がドキドキと鳴る。
「智くんの身体…格好いい」
ポツリと呟きながら俺の身体をゆっくりと辿っていく翔くんの手…撫でられてる所だけじゃなく全身が熱くなってくる。
「翔くん、もういい?俺、そろそろキツいかも」
翔くんの視線が俺の下半身を捉えた。
「あっ!ごめんね、いいよ…続きしよ…」
そう言ってくれた翔くんにキスをしてもう一度布団の上に横たえた。