第25章 What is your dream ? #8
翔くんが顔を紅くして答えてくれた。
「あのね、それを使って柔らかくするの…」
「柔らかく?何を?」
「えと…入れる場所…」
「え?入れる場所?…あっ!」
そうか、男同士だもんな。女の子と入れる場所が違う。
「ごめんな、翔くん…俺なんにも知らないで」
「ううん、大丈夫…俺は智くんに抱いて貰えるだけで十分」
恥ずかしそうに微笑む翔くん。
全ての用意までしてくれて、俺のことを本当に想ってくれてるんだってわかったら更に愛しくなった。
だから俺も翔くんのことちゃんと愛してあげたいと思った…幸せな記憶として残るように。
「翔くん、ふたりで幸せになろ?俺だけじゃなくて翔くんもちゃんと気持ち良くなれるように、俺頑張るから」
翔くんのことを抱きしめると翔くんも俺の首に腕を回し抱きしめてくれた。
「ありがとう、智くん…」
少し身体を離すとどちらともなく重なる唇…
触れるだけのキスを何度か繰り返し翔くんを布団に横たえた。
「智くん、電気消して?」
「え、消すの?」
「だって、恥ずかしいよ…」
「翔くんのこと良く見たいのに」
頬を撫でるとピンクに染まった。
「やだ…恥ずかしくて落ち着かない…」
それは困る…気持ち良くしたいのに行為に集中してもらわないと。
「わかった、消すよ」
立ち上がり常夜灯にすると翔くんの上に覆い被さった。
「これでいい?」
翔くんは恥ずかしそうに頷いた。