第25章 What is your dream ? #8
「智くん?」
翔くんに呼ばれ振り返ると翔くんの手首を掴み引き寄せた。
俺の胸に倒れ込んで来た翔くんをぎゅっと抱きしめ耳元で囁く。
「翔くん、昼間の続きしていい?」
翔くんは俺の腕の中で頷いてくれた。
翔くんの顎に手を添えて上を向かせるとうるうるした瞳で俺を見詰めてくる。
そんな目で見られたらもう止まれないからね?
翔くんの唇に自分の唇を押し付けると、無理矢理舌で唇を割り開き侵入させた。
一瞬引こうとした翔くんの頬を両手で包み込み逃がさないように舌を絡めとる。
「んっ…ふ、ん…」
甘い吐息漏らしながら俺のキスに応えてくれる翔くん…そのままゆっくりと翔くんを布団の上に押し倒した。
キスを止め翔くんの顔を見るとうっとりとした表情で俺を見つめる…
「翔くんのこと抱いていい?」
最終確認をすると翔くんははにかんだ。
「うん…智くんに俺の初めて貰って欲しい…」
そう言われ俺の中心に一気に熱が集まる。
翔くんのパジャマのボタンに手を伸ばすと翔くんの手が俺の手を掴んだ。
「智くん、ちょっと待って?」
え、まさかやっぱり止めようとか?翔くんがそう言うならしょうがないんだけど、この状態でのストップはキツいな…
「あのね、準備したいの」
「え?準備?」
「うん…俺ね調べたんだ、男同士のエッチの仕方…智くんに抱いて貰えるならいい思い出にしたいから」
そう言うと自分のバッグから色々と取り出し俺の前に並べた。
だから荷物多かったのか。
「まずね、バスタオル…布団汚しちゃうと大変でしょ?」
大きめのバスタオルを布団の上に広げた。
「それとね、これ…」
翔くんが手にしてるのはドロッとした液体の入ったボトルと避妊具。
避妊具はわかる、でもこの液体は?
俺はボトルを手にし翔くんに聞いた。
「これどうするの?」