第25章 What is your dream ? #8
バーベキューの片付けも終わり雅紀のばあちゃんが風呂へ入るように声を掛けてくれた。
「そんなに広くないから3人までしか一緒に入れないよ」
そう言ってくれたけど3人入れる風呂って結構なデカさだよな?
翔くんと一緒に入りたいなぁ…なんて思ってたけど流石にそう上手くはいかず、翔くんはニノのことを誘っちゃった。
ん~、残念…でも翔くんの頬がうっすらとピンクに染まってたから照れてるんだな、っていうのはわかった。やっぱ可愛いなぁ~。
風呂から上がると入れ替わるように翔くんとニノが風呂へ向かった。
風呂から出てきた翔くんを見た瞬間ドキッとした。
半渇きの髪がいつもと違う雰囲気を醸し出す。
紅く染まった頬と唇がやたらと艶めいて見え、思わず息を飲んだ。
こんな色っぽい翔くんとふたりきりの部屋…ドキドキが止まらない。
「おやすみ」
2階に上がり翌日の予定を確認したあと就寝の挨拶をしてそれぞれの部屋に入った。
用意されていた2組の布団を少し間を空けて敷いた…までは良かったが、この後どうすればいいんだ?
それぞれの布団の上に座り動けずにいる。
少し間を空けて布団を敷いたことが翔くんの答えなのか?
「あ、の…智くん?そろそろ、寝る?」
会話のなかった空間に翔くんの声が小さく響いた。
恥ずかしそうに頬を紅く染め、瞳を潤ませ上目使いに俺を見る翔くん。
そんな翔くんの姿を見て俺は反省した。なんで翔くんにそんなこと言わせてんだ!
『続きは夜ね?』って言ったのは俺じゃないか!しかも翔くんは頷いてくれたんだ。
だったらリードするのは俺の役目だろ。意を決し俺は自分の布団を引っ張り翔くんの布団にピッタリ寄せた。