第24章 What is your dream ? #7
「あ~、なるほどな…で?翔さんはなんて言ってた?」
「あのね、胸がぎゅってなるんだけどその理由がわからなくて戸惑ったんだって…でもその原因が大野さんのこと好きだからだってわかってからは戸惑わなかったって」
「へぇ、翔さんって常識人だから受け入れるまで時間掛かったのかと思ったけど、そうでもなかったんだ」
「うん、凄く自分の気持ちに素直な人なんだと思った」
「それで?カズは何か参考になったの?」
潤くんが俺の表情を探るように見詰める。
「うん…凄くなった…
僕もね、最近原因不明のモヤモヤを感じてたから…何でなんだろう?って考えてた。
でさ、潤くんにヤキモチ?って聞かれたでしょ?
最初はまさか?って思ったんだけど、よく考えたらそうなのかもって思って…
でね?翔さんに聞かれたんだ…いつか潤くんが誰かと結婚したら離れて行くんだよ?それをどう思う?って」
「カズはどう答えたの?」
「『やだ』って言った。
これからもずっと潤くんと一緒にいたい…潤くんの夢一緒に叶えたいって思った」
潤くんの瞳を見詰める僕の頬に潤くんの手が触れた。
「そんなこと言って大丈夫?俺、ずっと我慢してたんだからキャンセルは受け付けないよ?」
「うん、大丈夫…だって考えられないもん、潤くんが傍にいない生活なんて」
「カズ…」
潤くんの切ない声と共に漏れる吐息が僕の唇に掛かる。
僕は堪らず目を瞑ると唇に熱くて柔らかいモノが一瞬触れた。