第24章 What is your dream ? #7
「カズ…起きてるの?」
また潤くんから声が掛けられ布団から少しだけ顔を出した。
「うん…起きてるよ…」
今の僕、絶対顔が真っ赤だ…暗闇だから気が付かれないだろうけど何となく恥ずかしくて顔を全部出すことは出来なかった。
「大丈夫か?」
「え?」
「聞こえてるんだろ?あの声…それで起きちゃったんだろ?」
「う、ん…」
「参ったよな…予想はしてたけどまさか声で起こされるなんて…」
潤くんの表情は見えないけどその声から苦笑いしてるんだろうなってわかった。
「カズ、眠れそう?」
「ううん…目が冴えちゃって眠れないかも…」
「じゃあ、そっちに行ってもいい?」
「え、こっちって…」
「俺も眠れそうにないからさ、少し話しない?」
潤くんと話してたから顔の火照りも落ち着いたしいいかな…
「いいよ…」
暗闇の中、潤くんが動いた気配がした。
かぶり布団が捲られるとソロッと潤くんが体を滑らせてきた。
一人用の布団だからどうしても密着状態になっちゃって
「なんか、恥ずかしいね…」
「恥ずかしい?俺は嬉しいけど」
そんな事を言われたから余計に恥ずかしくなった。
潤くんと視線を会わせられなくて顔を少し伏せた。
「なに?照れてんの?」
図星を指され冷めた顔がまた熱くなった。