第24章 What is your dream ? #7
「ニノ?」
心配そうに僕の顔を見る翔さんに僕は笑顔を見せた。
「翔さん、ありがと!スッキリした」
「そっか…良かった。その表情を見る限り悪い結果では無さそうだね?」
「うん、僕はこれからもずっと潤くんと一緒にいる」
「ふふっ、それは本人に言ってあげて?」
「うん」
早く伝えたいよ僕の気持ち。
合宿が終わってふたりきりになれたらちゃんと伝えるから待ってて潤くん。
そう思ってたのにそのチャンスは突然訪れた。
「おやすみ」
翔さんたちと別れて部屋に入り布団の準備が出来ると
「今日は疲れたからもう寝よう」
雅紀がそう言って布団に潜り込んだから僕たちもそれに従った。
実際僕ももう眠くて早く横になりたかったから布団に入るとすぐに意識が落ちた。
それからどのくらいの時間寝ていたんだろう…何か物音?が聞こえて目が覚めた。
『…あっ……あ…ん…あぁ…』
隣の部屋?この声…翔さんだよね?
抑えてはいるんだろうけど車も通らない静寂な夜。小さな音でも聞こえてしまうわけで…
何をしているのかは声音でわかってしまった…
どうしよう、眠れない…
とにかくこの声を耳に入れないようにしなくっちゃ…そう思って布団を頭から被った瞬間…
「カズ?」
潤くんに呼ばれ体がビクッと動いてしまった…
潤くんもあのふたりが何をしてるのか気付いてる?