第24章 What is your dream ? #7
夜は庭でバーベキュー。潤くんに心配掛けたくなくていつものようにみんなと楽しく話してた。
それなのに気が付くと隣に立つ潤くんが並んで座る大野さんと翔さんの事をじっと見てるから思わず聞いてしまったんだ。
「やっぱり潤くんも翔さんみたいに綺麗な人が好きなの?」
僕の質問に答えてくれる潤くんが徐々にイラッとしてきてる。
なんで?僕なにか気に障ること聞いた?だって羨ましいんでしょ?
「好きな人に褒めて貰ってる大野さんが羨ましいの!」
「は?好きな人?」
どういうこと?訳がわからず潤くんを見ると潤くんはふっと力を抜き僕を見て苦笑した。
「あのね、あのふたり両想いなの。しかも最近付き合い出したって雅紀が言ってた」
「ほんとに?」
なんだ…僕の勘違いじゃん。なんだか僕も力が抜けた。
「ヤキモチ妬いたの?」
ヤキモチ?僕が?
そうなのかな…学校の女の子とたちに対して感じてたモヤモヤはヤキモチだった?
「あのふたりの関係を抵抗なく受け入れられるなら俺とのこと少し考えてくれない?」
大野さんと翔さんに抵抗なんて感じない…だってふたりでいる姿が凄く自然なんだもん。
あんなお似合いなふたりを見てたら男同士とかどうでも良くなっちゃうよ。
「…うん、ちゃんと考えるから…少し待って…」
潤くんが僕に向き合ってくれたように、僕も向き合うよ自分の気持ちと。
最近感じてる感情が何を意味してるのか、ちゃんと答えを出すから。