第23章 What is your dream ? #6
風呂から上がって居間に行くとカズと翔さんとお祖母ちゃんが楽しそうに話してた。
「お帰りぃ、どうだった?お湯熱くなかったかい?」
「ん、丁度良かったよ」
「そっかぁ、なら良かったぁ…麦茶持ってくるから座ってなぁ」
「ありがと」
お祖母ちゃんが席を立つと台所に向かった。
「さて、ニノ…俺たちも入って来ようか?」
「うん」
「じゃあ、行ってくるね」
ふたりは立ち上がると着替えを持ち風呂へ向かった。
麦茶を持ってきてくれたお祖母ちゃんと暫く話をしていたら
「そろそろ休ませて貰おうかねぇ」
と立ち上がった。
「あ、ほんとだ…もう10時だね。おやすみ、ばあちゃん」
「「おやすみなさい」」
「おやすみぃ」
お祖母ちゃんが居間を出ていくと翔さんの声が聞こえた。
「あれ?お祖母ちゃん、もう寝るの?」
丁度風呂から上がってきたカズと翔さんが廊下でお祖母ちゃんに会ったらしい。
「あぁ、年よりは夜寝るの早いんだよぉ」
「そうなんだ、おやすみなさい」
「おやすみなさい」
「おやすみぃ」
お祖母ちゃんとの挨拶が終わり居間に入ってきたカズにドキッとした。半乾きの髪がペタんとおでこに掛かり、上気したピンクの頬がなんとも可愛い…
こんな可愛いカズと一緒の部屋で過ごすのか?これは一種の拷問だ…そう思って視線を正面に戻すと俺の前に座っていた大野さんの喉が鳴るのが見えた。
大野さんの視線を追いそちらを見るとカズの隣に立つ翔さんもカズと同じように半乾きの髪に上気した頬…こちらは可愛いというより色っぽい…そりゃ、喉も鳴るわな…