第23章 What is your dream ? #6
お祖母ちゃんが寝たから騒がしくしないようにと二階に上がった。
大野さんは早くふたりきりになりたいだろうしね。もうニヤニヤが止まらないじゃん。
それぞれの部屋の前で明日の朝の確認をする。
「明日は7時に朝ご飯だって」
「了か~い」
「じゃあ、おやすみ」
部屋に入り川の字に布団を敷く。もちろん俺は真ん中を確保した。カズの隣に雅紀を寝かせるわけにいかない…間違ってでもカズの方に転がって来られたら嫌だし。
「んじゃ、寝るか…今日は朝早かったし、いっぱい動いたから流石に疲れたわ」
雅紀が布団に横になった。
「明日も練習あるしな」
俺も布団に潜り込む。
「ん、おやすみ…」
カズは既に眠たそうでパジャマの袖で目を擦った…超可愛いんですけどぉ~!テンション上がっちゃったじゃん…俺、今夜眠れる?
そうは思いつつもやっぱり疲れてたんだろうなぁ、うつらうつらと眠りに落ちてった。
『…ぁ……ぁぁ…』
ん?なんだ?隣の部屋?
『あんっ…あ、やぁ…あぁっ…』
マジかよ…予想はしてた、付き合ってるんだしね。でもまさかヤってる声で起こされるとは…そこまでは予想してなかったなぁ。
あぁもうどうしてくれるんだ、目が冴えちゃった上にちょっと反応しちゃったじゃん、俺のJr.…こんな声聞きながら眠れねぇって…
よく平気で眠っていられるな?と思って雅紀の方を見たら…っ⁉なんでこいつイヤホンして寝てんだよ!準備良すぎだろっ!
カズはさっき眠そうにしてたから深い眠りに入ってるかな?振り返ってみるとカズの手が布団に掛かり頭からスポッと被ってるところだった。
「カズ?」
呼び掛けると布団の上からでも分かるくらいビクッと震えた。
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