第23章 What is your dream ? #6
着替えを済ませ下に降りるけどまだふたりは降りて来てなかった。
「まだ大野さんたち降りて来てないんだ」
カズが部屋の中をキョロキョロ見回した。
「まぁ、そのうち降りてくるでしょ」
雅紀がニヤニヤしながら階段を見上げた。
階段から足音が聞こえると大野さんがご機嫌な様子で降りてきた、その後ろを翔さんが降りてくる。
「お待たせ…そんじゃ行くか」
大野さんの後ろに隠れる様に立つ翔さん…チラッと覗き込むと頬をピンクに染め、瞳は潤んでる…もう、絶対何かしてたじゃん!
町の集会所は歩いて5分の所にあった。雅紀が持っていた鍵で扉を開けると中は思っていたよりも綺麗だった。しかも大きな鏡がある。
「なんでこんな鏡があるの?」
大野さんが雅紀に聞くと
「最近この集会所おばちゃんたちがフラダンスやるのに使ってるんだって、それでその人たちがお金出し合って付けたらしい」
「へー、フラダンスかぁ…なるほどねぇ」
「動画も撮るけど、やりながら自分の動き確認出来ていいね」
「おぅ、今回の合宿の目標はみんなの踊りを合わせることだからな…早速始めよう、軽く柔軟からな」
柔軟をして準備をすると翔さんが三脚を立てビデオカメラをセットした。
「智くん、こっちは準備出来たよ」
「ありがと…じゃあ横一列に並んで?この前教えた大会用の振りやるから、さっきも言ったけど今日は踊りを合わせる練習ね、フォーメーションはまた後でやるから」
「「はい」」
「オッケー」