第23章 What is your dream ? #6
「まぁくん、部屋はいつもの部屋使って…集会所の鍵も借りてあるからいつでも行けるよ」
「ありがと、ばあちゃん…早速使わせて貰うね」
「はいよ…お昼はおむすび作って届けてあげるからねぇ」
「「「「ありがとうございます!」」」」
俺たちは雅紀に連れられ2階にあがった。
「大ちゃんと翔ちゃんはそっちの部屋使って?俺たちはこっちね」
隣合わせの部屋。引き戸を開くと両部屋とも6畳の畳敷きで、部屋の隅に畳まれた布団が用意されていた。
「じゃあ、着替えたら下に集合ね」
「はーい」
大ちゃんから指示が出され俺たちは返事を返して部屋に入っていった。
鞄から練習用の服と靴を出し着替えの準備をする。
目の前でカズが着替え始めた。上に羽織っていた薄手のシャツを脱ぎTシャツの裾に手を掛け脱ごうとしてるところでカズと目が合った。
「潤くん、着替えないの?」
不思議そうに俺を見るカズ。
「え!あ!着替える!」
ヤベェ、つい凝視しちまった。
「クスクス…」
後ろから聞こえる笑い声…俺は振り返り雅紀を睨んだ。
「なんだよ…」
「いやぁ、松潤も大変だなぁって思って…俺他の部屋に行こうか?まだ部屋あるし」
「変な気遣いするな…」
カズとふたりきりにはなりたいさ、でも夜カズとふたりきりになったらそれはそれで辛いだろ!目の前に好きな奴が寝てるんだぞ?平常心でなんかでいられるか!
ん?ちょっと待て、大野さんと翔さんは付き合ってるんだよな。ってことはあのふたり…
あー!なんて羨ましいんだ!