第23章 What is your dream ? #6
雅紀の提案で合宿をすることになった。ダンスの練習がみっちり出来るのは嬉しいし、何よりカズとずっと一緒に居られるんだ。こんな楽しいことはない。
合宿当日、待ち合わせの駅に着くと既に到着しているふたりの姿が見えた。なにやら朝から甘い雰囲気。
「あ~もう大ちゃんってば、朝からデレた顔しちゃってぇ…おはよー!大ちゃん、翔ちゃん!」
わざとらしく雅紀が大きな声で挨拶をした。ハッとしたようにこちらを見る大野さんと翔さん。
「お、おはよ…」
どもっちゃってるし…わかりやす…
「おはようございます」
「おはよう」
カズが笑顔で挨拶をする。それに応えるように綺麗な微笑みで挨拶する翔さん…なんだか艶っぽくなってきたな、これじゃ大野さんも手を出したくなるはずだ。
「はよっす…」
「松潤ちゃんと起きられた?ニノが潤くんは朝が苦手って言ってたけど」
「起きられるよ、それガキの頃の話だから」
最初の時は敬語で話してたけど大野さんが敬語は止めろって言うから今じゃみんなタメ口…上下関係の厳しい野球部にいた俺とカズは始めこそ戸惑ったが大野さんも翔さんも気さくに話しかけてくるからすぐに馴れた。
「でも潤くん、今でも休みの日はゆっくり寝てるじゃん」
「休みの日はな?でも予定があれば起きるって…それに俺、今日の合宿結構楽しみにしてたし」
「ほんと?良かった~、みんなのこと誘ったは良いけど迷惑だったかなってちょっと思ったんだよねぇ」
「全然迷惑じゃないよ、ね?智くん」
「おう、迷惑じゃねぇぞ」
だろうね、おふたりさんは…ま、俺もだけどさ。