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恋歌 《気象系BL》

第22章 What is your dream ? #5


それからというもの、俺は毎日の様に翔くんと踊っていた。
流石に定期テスト前なんかは休んだけど、翔くんが図書室で試験勉強をするって言うから俺もそれにならって図書室通いをした。

なんでも良かったんだ、翔くんと居られるなら…お陰で中間テスト、期末テスト共にいい点数を取ることが出来た。
そんな俺よりもいい点数を取った翔くん。

「翔くん、すげぇなぁ…学年トップじゃん」

「俺、東京の大学目指してるんだよね」

「えっ⁉翔くん東京に行くの?」

「まだ決めた訳じゃないけど、出来るだけ上を目指そうとは思ってる」

「そっか、なら俺も頑張ってみっかな」

「ほんと?智くんなら大丈夫だよ。今回のテストも良かったもん。一緒に頑張ってさ、同じ大学行こうよ」

可愛い笑顔で誘われたら頑張るしかないでしょ。

勉強にダンスに恋愛に充実した日々を過ごしていた…なのにやって来てしまった夏休み…
誰だ!長期の夏休みを考えた奴!学生に休みなんて要らねぇんだよ!
なんて、去年までの俺が聞いたら怒る台詞だな…

夏休みに入ると暇で暇で仕方ない…勿論勉強はしてる。翔くんと一緒の大学に行く為にそこはしっかりやるさ。

でもさぁ、会いたいんだよなぁ…翔くんに。
今頃何してんのかなぁ…なんて考えてた俺の元に中学の時のダチの岡田から連絡が入った。

『どうせ暇してんだろ?ダンスバトルやるから観に来いよ』

へぇ、ダンスバトルかぁ…観るのも勉強だし行くかな。あっ!翔くん誘ってみようかな?もしかしたら行くって言うかも知れないし。

『友達も一緒に連れてっていい?』

『モチロンいいよ、なに?高校の奴?』

『そう、今一緒に踊ってるんだ』

『良かったじゃん新しい仲間が出来て。どんな奴か楽しみにしてるよ』

まさか岡田が翔くんに好意を抱くとはこの時は思ってもみなかった。
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