• テキストサイズ

恋歌 《気象系BL》

第21章 What is your dream ? #4


智くんの踊りをもっと多くの人に観て貰いたい、そう思い出したのは文化祭の有志で踊ったときのこと。

小さいステージで10分だけだけど智くんとふたりで踊ることが出来た。その時に鳴り止まない拍手と歓声。多くの友人からは『あの大野がこんなにカッコよく踊れるなんて知らなかったよ』と声を掛けられた。

格好いい智くんをもっと観て貰いたい。こんなに凄いダンスを踊る人をこのまま遊びだけで終わらせたくない。
俺は学校にどうしたらダンスを部活に出来るか問い合わせた。

学校からはとりあえず同好会として活動して、5人以上集まったら部に昇格出来る、と教えて貰った。
俺は智くんに相談せずに同好会の手続きをとり、部活に入ってない奴等に加入しないか?と誘いを掛けた。

でも、いい返事をくれる奴は一人もいなくて、結局春まで智くんとふたりきりで同好会の活動をした。
そしてやっと新たに加入してくれそうな奴を見つけたんだ。

中学の時の後輩が入学してくると連絡を貰った。中学までは野球をやっていた奴だから高校でも野球をやるんだろうな、とは思いつつも

『部活どうするんだ?』

ってダメ元で聞いてみた。そしたら

『高校では野球はやらないよ?何か新しいことにチャレンジしたいんだ』

って言うから

『ダンスなんてどう?まだ同好会なんだけど楽しいよ』

『ダンスねぇ…考えたこともなかったなぁ』

『一度見に来てみなよ、俺も全然興味なかったけど今一緒に踊ってる人がとにかく格好いいんだよ…一度観るだけでも損はないと思うから』

『ふ~ん、翔ちゃんがそこまで言うなら一度行ってみるよ』

やった!新加入者の可能性が少し出てきた。
ひとりだけでも増えてくれればありがたい、そう思ってたのに、雅紀は更にふたりの友達を連れて行くと言ってくれた。
/ 760ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp