第20章 What is your dream ? #3
俺も踊ってみたいと思ったから入部する意思を翔ちゃんに告げると俺の手を握って喜んでくれた。
「何よりも楽しそうだしね」
「うん!絶対楽しいって。雅紀スタイルいいし…手足長いからカッコよく踊れるよ!」
そう翔ちゃんが俺の事を褒めたとき今まで穏やかなオーラしか感じなかった大ちゃんから不穏な空気が流れ出した。
あ~そっかぁ、大ちゃんも翔ちゃんのこと好きなんだぁ…でも付き合ってるあまあま感はないんだよなぁ。ってことは今一番微妙な関係?
だったらこの手、一刻も早く離して欲しいなぁ…確かに翔ちゃんは綺麗だと思うけど、恋愛感情を抱いたことはない。あくまでも尊敬する先輩ってだけ。
入部早々大ちゃんに恨まれたくないよ…そう思ってたのにこともあろうか翔ちゃんが俺に抱きついた。
マジやめてくれ…大ちゃんの視線が痛すぎる。
翔ちゃんがニノと松潤に入部の意思確認をするのにやっと俺から離れてくれた。でも、大ちゃんの機嫌はまだ治ってないみたいだ。
ニノが入部を躊躇っていた。すると翔ちゃんは
「あ、ごめん…さっき雅紀のスタイル褒めたからだね?体は小さくても大丈夫だよ?それで見劣りするとかないから…現に智くんは二宮くんより小さいけど踊ってるときは大きく見えなかった?」
そう言った途端大ちゃんから不機嫌オーラが消え穏やかオーラが戻った。大ちゃん単純!
こんなわかりやすいのになんでこのふたり付き合ってないんだ?お互い鈍感すぎるのか?
そんなこんなで俺たち3人の入部が決まり、正式にダンス部として活動することになった。
翔ちゃんの助言のお陰でこの高校に入れた上に新しい仲間まで出来た。
興味の持てるダンスにも出会えたし、高校生活楽しくなりそう!