第20章 What is your dream ? #3
ダンス部として活動が始まって一週間、俺たちは簡単な曲を使いながらダンスの基本的動きを覚えた。
「マジで皆筋がいいなぁ…」
大ちゃんが俺たちのダンスを見ながら感心してる。
「リズム感がいいんだよね、ちゃんと音楽に乗れてる。これならいけるかな?」
大ちゃんの隣に立つ翔ちゃんも嬉しそう。
「なに?いけるって」
大ちゃんが不思議そうに翔ちゃんに聞いた。
「だからぁ、言ったじゃん…6月に大会あるって」
「そうなの?」
「そうなの…部に昇格したんだから大会にも出られるんだよ?3人の様子見て参加するか決めようと思ってたんだけど、大丈夫そうだね」
「え?俺たちも出るの?」
松潤が驚いたように聞くと、翔ちゃんは笑顔で頷いた。
「もちろん、5人で出るよ」
おー!マジかぁ~。
「う~、楽しみ~」
「雅紀ってほんとポジティブ思考なんだね?僕は楽しみなんて思えないよ…」
ニノが少し不安そうな顔をすると松潤がニノの頭に手を置きポンポンと撫でた。
「大丈夫だよ、カズ…雅紀よりカズの方がちゃんと踊れてるから」
「ほんと?」
ニノが松潤の顔を見上げると、松潤はニノに向かって優しく微笑んだ。
「ほんと、ほんと」
するとニノも嬉しそうに微笑み返す。ん~このふたりだいぶいい雰囲気なんだけど進展ないのかな?
松潤って意外と臆病?ふたりが一緒にいる姿を見る時間が増えたせいかだんだん焦れったくなってきた。
でも、あっちのふたりは確実に関係が変わったよな。
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