第17章 メガネの向こう側
さっきは余裕が全くなくてひたすら腰を振ったけど、今度はしっかりと翔さんを味わいたい。
腰を動かしながら翔さんに覆い被さり、翔さんにキスをする…
舌を絡め合いながら深いキスを繰り返すと、篭った声で喘ぎ声を漏らす。
「んっ、んんっ…うぅっん…」
低音だけど、さっきよりも色っぽさが増した。
唇を解放して首筋に吸い付けば、首を仰け反らせ僅かに開いた唇から赤い舌を覗かせ吐息を吐く。
「はぁ、ん…」
薄く開いた瞼の奥には、俺を見つめる綺麗な瞳…
「翔さん…今の翔さんは芸術作品だよ…」
「な、に…いっ、てんだ、よ…おお、げさ…」
「マジで言ってんの…こんな綺麗なモノ見たことない…」
ため息を吐きながら、翔さんの身体に触れ撫で回す。
ピクピク震えながら、更に甘い声を漏らす翔さん。
「あ、あっ…ふっ…あっ、ん…あ、さと、し…」
「気持ちいい?」
蕩けきった表情で俺を見つめコクンと頷く翔さんは、年上だってことを忘れるくらい可愛い。
「もっと気持ちよくなってね…」
翔さんの両脚をぐっと押し開き、これ以上無理って所まで腰を押し付けグリグリと腰を回す。
「ああっっ!そ、こっ!やぁっ!」
「ここ、翔さんの気持ちいい所でしょ?」
「あっ、やっ…だ、めっ!」
必死に首を振り快感から逃げようとする。
一度動きを止め翔さんを見つめた。
「なんで?気持ちいいでしょ?」
「い、い…けど、おか、しくな、る…」
「なってよ…最高に綺麗な翔さんが見たい…」
耳元で囁けば翔さんは身体をブルッと震わせた。
「あ、ん…」
今度は大きく腰を引き、気持ちいい場所を狙って勢いよく打ち付けた。
「あっあっ、はぁっ、あぁ、あっ!…さと、し…もぉ、イッ、ちゃ、うっ!」
眉間に皺を寄せ身悶える翔さんは今まで見てきた物の中で一番綺麗だ。
「イってよ、翔さん…何度でも見たい、翔さんのイクところ」
「あんっ!やぁっ!あぁっ!イッ、くぅっ…!」
熱を吐き出さすと、翔さんは全身から力が抜けベッドに沈んだ。
翔さんは呼吸を整えながら俺を見ると
「ご、め…さ、と…も、ムリ…」
そう言って瞳を閉じた数秒後には、うっすらと微笑みを浮かべた翔さんから、スゥスゥと気持ち良さそうな寝息が聞こえてきた。