第17章 メガネの向こう側
翔さんの笑顔を見た瞬間、相葉ちゃんの言葉が頭を過った。
『流れでシタかと思った』…あのときは流れでするものなのか?なんて思ったけど、今なら嫌ってほどわかる。
綺麗な笑顔を浮かべた翔さんに、もっと触れたいと思った。
翔さんの頬に手を添えジッと見つめると、翔さんの瞼がゆっくりと閉じられていく…
それを見た俺は、もう止まれなかった。
自分の唇で翔さんの唇に触れると、本能のまま突き進んだ。
柔らかくてふっくらとした翔さんの唇に、啄むようなキスを繰り返す…
翔さんもそのキスに応えてくれて、同じように俺の唇を啄んでくる。
翔さんの頬を両手で包み込み、薄く開かれた翔さんの唇から舌を差し入れた。
翔さんの舌を絡めとると、お互いを求め合い、貪るようなキスをした。
「んんっ…ぅんっ…」
翔さんの鼻から抜けるような甘い吐息…
それだけで、俺の中心に熱が集まってきた。
翔さんの唇から離れ、翔さんの顔を見つめると、上気した頬と潤んだ瞳…
今まで見たことがない、とろんとした翔さんの表情に更に俺の中心が反応する。
暫く見つめあっていると、翔さんの腕が俺の首に巻き付いた。
翔さんに引き寄せられるようにキスをして、そのままゆっくりと翔さんをラグの上に横たわらせた。
息も吐かせないくらいに激しく舌を絡めとる。
「ん、んんっ…んっ…」
翔さんの手が軽く俺の肩を押す。
「はぁはぁ…んっ、はぁ…」
唇を僅かに振るわせながら、呼吸を整えてる翔さんの姿は妖艶で、思わず首筋に手が延びた。
そっと撫でると「あっ…」と言う小さな声と共に、ピクッと跳ねる翔さんの身体…
その様子もまた美しく、心臓がドクンとなった。