第16章 sincerely
レストランでバースデーケーキ付きでお祝いしてマンションに帰ってきた。
翔が着替えに行ってる間に風呂に入る準備をしておいた。寝室に置いてある翔の下着とパジャマも風呂場に用意した。いつもだったら翔が自分で取りに行くんだけど今日はまだ寝室に入らせたくないから。
「ただいま」
「おかえり」
翔を玄関で迎え抱きしめてキスをする…一連の挨拶が済むと翔の手を引き風呂場に向かった。
「え?いきなりお風呂ですか?」
「うん、だってもう飯食い終わってるし、風呂入ってからゆっくりしよ?」
「わかりました…けど一緒に入るんですか?」
「うん、翔の誕生日だし昨日寂しい思いさせちゃった分今日はサービスするから」
「あ、の…ほどほどでお願いし、ます……」
「オーダー承りました、お客さま」
顔を真っ赤に染めてる翔にチュッとキスをして洋服を脱がせにかかった。
「あ!自分で脱ぎます!」
「残念ながらコースに入ってますので外せません」
「なんですか、それ?」
翔は洋服の裾を押さえつけ抵抗する。
「今日翔の為に俺がやってあげることもう決まってるの…だから外せません」
洋服を握ってる翔の両手を離しその袖口を掴むと思いっきり上に引き抜いた。
「え?あ、やだっ」
胸を隠すように両腕をクロスさせる。お前は女子か…って思いつつもその仕草が男心を刺激するんだよ、わかってやってる?
堂々と見せられたらありがたみも薄れるもんだけどさ…でもチラリズムって言うの?見えそうで見えないのがいいんだよねぇ。
翔の手首を掴み腕を開かせると目の前に現れる胸の突起…舌先で突っつくとビクッと身体を震わせた。
「あっ…」
チュッと吸い付き舌で何度も転がせばたちまち身体がピンクに染まっていく。
「あ、ん…やぁ…」
掴まれた両手を動かし抵抗しようとするけどお前の力じゃ俺に勝てないよ。
「さとしさ、ん…や、だぁ…」
唇を離し翔の顔を下から覗き込めば真っ赤な顔に潤んだ瞳。
「なにが嫌なんだよ」
「…智さんも脱いで」
上目使いで恥ずかしそうにそんなこと言われたら即行で脱ぐでしょ。翔の服も急いで脱がせ浴室に入った。