第16章 sincerely
「いってぇー!」
翌朝目覚めたと同時に襲った腰痛…昨日の痛みに更に輪を掛けた筋肉痛。ゆっくりとした動きでも長時間動かし続ければやはり負担は大きいらしい…
どのくらいの時間続けてたんだろう…あれから吐き出すことなく繋がり続けた。
限界が来た翔が瞳を潤ませながら『もうイカせて…』なんてこれまたエロいお願いをしてくるからスイッチが入り最後は激しく攻め立てたけど、あんな長時間熱を吐き出さず繋がり続けたことなんて無かったな…俺的にはもうちょっと続けたかった気もするけど続けてたらマジで腰やっちゃったかも。
「ぅ、んっ…」
隣で寝ていた翔の睫毛が揺れた。
「翔?起きた?」
「ん、おはようございます…」
気だるげな翔のポヤンとした表情が俺の中心を刺激する。そうだよな、回数的には1回しかしてないしな。
「智さん?」
「あ、おはよう…大丈夫か?身体キツくない?結構しつこくしちゃったから」
「え、あ、はい…大丈夫、です」
恥ずかしそうに視線を逸らし頬をうっすらと染める姿は昨日の姿とは大きく掛け離れていて男心を擽る。きっとこれから先も翔から恥じらいの心はなくならないんだろうな…
翔の頭を胸の中に抱き寄せた。
「智さん?どうかしました?」
顔を上に向け俺の顔を見る翔…その綺麗な澄んだ瞳を見て翔に出会え結ばれた奇跡に感謝した。
「ん~?なんか改めて幸せ噛み締めてる」
翔は一瞬驚いた表情をした後『ふっ』と頬を緩め
「じゃあ、俺も…」
なんて言って子供のように抱きついてきた…んだけど…少し腰を引いたのは俺の中心が硬くなってるのに気がついたからだろうな…ごめん、でも朝っぱらから色っぽいお前が悪い…