• テキストサイズ

恋歌 《気象系BL》

第16章 sincerely


那覇空港に着いてレンタカーを借りた。運転するのは翔…俺は必要性を感じなくて免許取らなかったんだよなぁ…あ~、取っておけば良かったと初めて後悔した。

「悪いな翔、運転させて…俺も免許取っとけば良かったよ」

「いいえ、気にしないでください…こんな天気のいい日に智さんとドライブ出来るなんて、最っ高に気持ちがいいです」

そういえば翔とドライブなんてはじめてだな…翔が免許持ってるのは知ってたけど車は持ってないし、わざわざレンタカー借りてまでどこか行こうなんて思ったことなかった。

でも、考えてみればこれってふたりっきりの密室空間なんだよな…だったら

「えっ?」

翔の少し驚くような声がした。

「智さん…」

翔の脚にそっと手を乗せた。

「なに?」

「なにって…」

少し撫でるように動かすと、ピクッと動く翔。

「あっ、」

「どうした?」

うっすらと頬をピンクに染めながら困った表情をするのが可愛くて動きを激しくする。

「あっ!やっ!」

「ふふっ、翔…顔紅いぞ?」

「だって智さんが…」

「俺がどうした?」

更に内股へと手を滑らせ撫でる。

「あ、やめ…智さん」

瞳を潤ませながら股を閉じようとする。これ以上はさすがに可哀想か…すっと手を引くと翔はほっと力を抜いた。

「これ以上やって事故ったら大変だもんな」

「もぉ…智さんの意地悪…」

ハニカミながら俺にチラッと視線を送る翔…その目が色っぽくてドキッとした。ヤバい、俺から仕掛けたのに返り討ちに合ってしまった。

少し大人しくしていよう…
/ 760ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp