第13章 おいしいひととき
少し身体を離し翔さんの顔を見つめると翔さんも見つめ返してくれた。
「翔さん、好きだよ」
しっかりと気持ちを伝えると翔さんは嬉しそうに微笑んで
「俺も好きだよ、潤くん…」
「潤がいいな」
「え?」
「さっきみたいに潤って呼んでよ」
そう言うと恥ずかしそうに頬を染めながら、それでも俺を見つめながら
「好きだよ、潤」
って言ってくれた。顔を近付けて行くと視線が伏せられ唇が薄く開かれる。その仕草が色っぽくて誘われるようにいきなり激しく口づけた。
「ふっ…ぅん…」
舌を絡め合い離れてはまた絡め合う…翔さんの腕が俺の首に回りお互いに貪り合うキスは今までしてきたキスよりもずっと刺激的であっという間に身体中に熱が駆け巡る。
キスをしながらゆっくりと翔さんを横たえ身体に触れた。既に熱くなってる翔さんの身体がピクッと小さく跳ねる。
「んんっ!」
唇を離すと翔さんの目がうっすらと開き潤んだ瞳で俺を見る。
「翔さん綺麗…」
翔さんの頬に手を触れた。
「そんな訳ないじゃん…男だよ俺」
「男でも綺麗だよ、肌もスベスベだし」
そう言ってを脇腹を撫で上げるとまた身体を跳ねさせる。
「あっん…ねぇいつまで俺だけ裸なの?潤も脱いでよ…俺も潤に触れたいよ」
そんなおねだりされたら即効脱ぐでしょ。
俺は一度翔さんの上から下りて身に付けてる物を全て脱ぎ去り翔さんの元に戻った。
翔さんが嬉しそうに手を伸ばし俺の胸の辺りに触れた。触れられた瞬間ビリっと身体に衝撃が走った。
こんな風に感じるなんて…初めての経験だった。