第13章 おいしいひととき
俺が初めてなんだ…そりゃそうか、男同士のエッチの仕方知らないくらいだもんな。
「今までってさ、女の人が恋愛対象だったの?」
「うん、一応…」
「何?一応って」
「付き合った彼女はいたから」
「じゃあ女の人とはエッチしたことあるんだ」
「一応…」
「なんでさっきから一応なの?」
「だって何となく付き合って何となくエッチしたし、あんまり経験とかないから」
「なんとなく?」
「うん…学生の時友達の彼女の友達から告白されて断れなくて付き合ったんだ…だけどエッチにそんな興味がなくて暫くしなかったら彼女が友達の彼女に相談しちゃって、で、友達から抱いてやれよって言われて何回かしたんだけど、なんか違うなって思ってたらあっちから別れよって言われた」
「何が違かったの?」
「好きでもないのに抱いちゃったからかな…そんなにいいものに感じなかったんだ…でもさっき潤くんにして貰ったときは凄く気持ちよくて吃驚した…だから潤くんにも気持ち良くなって貰いたいなって思った…そしたら男同士でも出来るっていうし、潤くんがそう望んでくれるなら俺もしてみたいなって…本当に好きな人とするってどんな感じなんだろうって」
翔さんは恥ずかしそうに視線を伏せたままそう話してくれた。