第13章 おいしいひととき
「え?あ?嘘?マジで⁉」
あまりの衝撃発言に驚きの言葉しか出ない。信じていいのか?目の前にいる翔さんが顔を真っ赤にしてコクンと頷いた。
「うわっ!どうしよ!超嬉しいんだけど」
夢じゃないよな?確認する為に翔さんの体をぎゅっと抱きしめた。すると翔さんの腕が俺の背中に回り遠慮気味に抱きしめ返してくれた。
「俺も嬉しい…潤くんにそんな風に思って貰えてたなんて」
「なんで?いつから?」
「最初からかな…一目惚れに近いかも…潤くんがバイト始める前からあのお店頻繁に行ってたけど、ほぼ毎日行くようになったのは潤くんがバイト始めてからだもん」
「そうだったんだ…俺も一目惚れに近いかも、始めて見た時から綺麗な人だなって思ってた…でも男の人相手にこんな気持ち抱くの可笑しいって最初の頃は認めなかったんだ…だけど毎日翔さんに会って話してやっぱり惹かれて、駄目押しはこの数日間、プライベートの可愛い翔さんを沢山見たことだね、今日も耐えられるかなぁって心配してたんだけど、翔さんの寝顔見たら無意識に襲ってた…ごめんね」
「謝らなくていいってば…潤くんが行動に出てくれなかったら俺からは気持ち伝えられなかったと思うし…だから、ありがと」
ニコッと笑った翔さんはやっぱり可愛くて、もう一度触れたくなった。