第12章 gift
ゆるゆると動かしただけなのに深く繋がっているせいか気持ちいい…
「はぁ…さとし、さ、ん…きも、ち、い…?」
「ん、すげぇいいよ…」
智さんが嬉しそうに髪を撫でてくれる…智さんをもっと気持ちよくしてあげたい。いつも俺がして貰ってるくらいに…
智さんの両肩を掴み動きを大きくした。
「あ、ん…はっ、あ…」
「あぁっ、翔…イイ…」
智さんはそう言うといきなり下から突き上げた。
「あああぁぁっ!」
「はぁ、すげぇ絞まる…翔」
智さんは繰り返し下から突き上げてきた。
「あ、あ、や、あ…さとっ、さ…も、やめ…!」
揺さぶられるように突き上げられ、更に中心を握られ擦られた。
「や、あっ…さ、としさっ…や、めっ!…お、かし、くなる…」
首を横に振りながら懇願するけど智さんは聞き入れてくれない。
「いいんだよ、おかしくなって…」
不意に聞こえた智さんの優しい声…その声に導かれるように素直に快感を追い求めた…
「あんっ、あ、あ、あああぁぁっ!イッ、ちゃうっ…!」
仰け反り熱を吐き出した俺は力が抜けフワッと身体が浮く感覚に襲われた…後ろに倒れて行く俺の腕を智さんの腕が掴み引き寄せられ強く抱きしめられた。
「小悪魔じゃなくて、天使だったんだ…」
智さんが何か呟いたけどその言葉を聞き取ることなくいつものように眠りに落ちていった…
目覚めると今日買ったお揃いのルームウェアを着てベッドの上で智さんと寝ていた。
智さんが着替えさせてくれたんだ…それに気が付かないほど深い眠りに落ちちゃったのか。
あんなにわけのわからない感覚はじめてだった…気持ちいいんだけど素直に受け止めることが怖い感じ。智さんも気持ちよさそうだったけど大丈夫だったかな?智さんも満足してくれた?
隣で寝てる智さんは幸せそうな寝顔をしてる。
智さんの胸に寄り添いながらもう一度眠りに就こうとした時ハッとして時計を見た。
11時50分…あと10分で智さんの誕生日が終わっちゃう。
慌ててベッドを降り用意していたプレゼントを持って戻ってきた。