第12章 gift
結局シャワーを浴びるときも身体中を撫でられ立ってることが出来なくなった俺を智さんが抱き上げてベッドに運んでくれた。
「あ、あっ、あ、ん…あっ、いい…あ、んっ!」
智さんの手によって全身に熱が回っていた俺は智さんが入って来たときには理性の欠片さえなく、ひたすら刺激を追い求めていた。
「気持ちいい?」
うんうん、と首を縦に振ることしかできなくてそんな俺の反応を見て智さんは更に激しく俺を追い込んだ。
「あああぁっー!さと、しさ…そこ、だ、めっ!」
あまりにも強い刺激を感じ背中を反らした。
「うん、わかった…」
そう言って笑顔を見せてくれたのに智さんは同じ所を攻め続けた。
「あっ!やっ!だ、めっ、てば…あ、んっ!」
首を横にブンブンと振り刺激を逃がそうとしたけど、そんなことで逃げられるわけがなく智さんは俺を抱え込むように抱きしめると激しく腰を打ち込んだ。
「あ、あ、あ、ん…さ、としさ…も、イ、くっ!」
智さんの背中に腕を回し掻き抱く。
「う、ん…俺、も…」
智さんがより一層奥深く入り込んで来た…
「あああぁぁっー!」
背中を反らせながら熱を吐き出す
「んんっっ!」
俺のナカの智さんがビクビクと動くと智さんにぎゅっと抱きしめられた。
「さ、としさん…」
ふわふわとした頭と身体…智さんの温もりに包まれて幸せに満たされた俺はいつもそのまま眠りに落ちてしまうんだ…
いい匂い…目が覚めると隣に智さんはいなくて、ベッドから降りる。そのタイミングで智さんが寝室に入ってきた。
「お、目覚めたか…丁度ハンバーグ焼けたぞ、メシにしよ?」
優しい笑顔を見せる智さん。さっきまでの激しさは全く見られない。
ぼーっと立っていると、智さんが目の前に歩いてきて苦笑いをする。
「大丈夫か?」
「…え?は、い…」
「ならとりあえず服着ようか…」
下を見ると自分が何も来てない事に気がついた。
「嫌っ!」
慌ててしゃがみこみ身体を隠した。
「いや、今更隠さなくても大丈夫だから」
クスクス笑う智さんを背中に感じながら急いで着替えた。