第8章 Lovers
翌朝、目が覚めると腕の中には気持ち良さそうに眠ってる翔がいた。
夕べ、翔からのありがたいお誘いを受け2戦目に突入。1回目とは違い少し余裕の出た俺はしつこく攻めすぎたせいか終わる頃には翔がぐったりしていた。
初めてなのにちょっとハードだったかな。申し訳なく思いつつも、翔の可愛らしい寝顔を見るとついつい顔がにやけてしまう。
暫く寝顔を見つめていると部屋のドアがノックされた。
布団を抜け出し鍵を開けに行くとニノと相葉だった。
「おはよ、智」
「おはようございます」
「はよ…戻ってくるの早くないか?まだ7時前だぞ…」
「寝起きの翔ちゃんが見たくて」
「は?なんで?」
「え~、だってねぇ?」
「ですよねぇ?」
ニノと相葉がニヤニヤしなが部屋にはいってくる。
「で?翔ちゃんまだ寝てるんでしょ?」
「ん、あぁ、まぁ…」
布団に寝てる翔の元にふたりが近づいてしゃがみこんだ。
「ふふっ、可愛いねぇ、翔ちゃん」
「ですねぇ」
人の気配に気がついたのか翔の瞼がピクッと動いた。
「んっ、」
色っぽい呻き声と共にゆっくりと開く瞼。
「おはよ、翔ちゃん」
「おはよ~」
ニノと相葉の声が聞こえたせいか慌てて起き上がる翔。
「いたっ!」
起き上がった翔が再び布団に倒れ込んだ。
「翔?」
翔の元に駆け寄った。
「どうした?」
「…あ、いえ、なんでもないです…」
「倒れてるのになんでもないってことないだろ?」
「ふふっ、翔ちゃん、夕べ智激しかったぁ?」
「なに聞いてんだよ!」
翔を見ると顔を真っ赤に染めている。
「前に言ったでしょ?無理矢理襲うと朝起き上がれないよって、無理矢理じゃなくても激しかったらそこそこ負担掛かるんだよ、智さん?初めての翔ちゃん相手に手加減してあげたのぉ?」
ニノのニヤニヤ顔が止まらない。
「お前ら、それ確認するのに早く帰ってきたのか…」
「ピンポーン!それと寝起きの翔ちゃん、絶対色っぽいだろうなぁ、って思って」
「お前ら、ほんと悪趣味…」
「酷いなぁ、大野さん…昨日ローションあげたのに…アレなかったら翔ちゃんとエッチ出来なかったんですよ?」
「…はい、すみません…大変助かりました…」
ニノと相葉には逆らわない方が懸命だと再認識した。