第8章 Lovers
「続きしていい?」
そう聞くと真っ赤な顔をしたまま翔が頷いた。
額にキスを落とし翔を仰向けに寝かせると足の間に体を入れ下着越しに硬くなった俺の中心部を押し付けた。
「あっ…」
驚きの声をあげ少し逃げようとするけど体を押さえ込んでそれを阻止する。
「翔…男同士ってどうやるかわかってる?」
目をぎゅっと閉じて小さくコクコクと頷く翔。頬を撫でながら話し続けた。
「よかった…これをね翔の中に入れたいんだけどすぐに入れると翔のこと傷つけちゃうからさっきのやつが必要んだよ
最初はキツいだろうけどゆっくりするからちょっと我慢してね?」
再び頷く翔…
「そんな緊張しないでよ…相葉に聞いたことあるけど体に力入ってると上手くいかないみたいよ」
「緊張するななんて無理です…」
「そうだよな…俺だって緊張してるんだから」
そう言うと翔が目を開けて俺を見た。
「智さんも緊張してる?」
「してるよ…お前のことやっと抱けるんだよ?好きで我慢してたとはいえ、ずっと抱きたかったのは事実だし…」
翔が手を伸ばし俺の頬に触れた。
「ごめんなさい…待たせて」
「だから、謝る必要ないって」
苦笑いすると翔の手が俺の首に掛かり引き寄せられそのままキスをされた。翔から舌を差し込まれビックリしたけど翔のするがまま任せた。翔から攻めるキスは初めてだからちょっとぎこちないけど可愛らしい…必死に吸い付こうとするからつい意地悪したくなって逃げてみた…それでも求めてくるからこっちが我慢しきれなくて結局攻めに転じる。
「ん、んっ…」
やっぱ何しても煽るんだよなぁ…お前のせいだよ?もう、止まれないからな…首に吸い付き体を撫でる。あっという間に色香を放つ翔。ボトルを手に取り中身を手のひらに垂らした。それを指先に馴染ませるとそっと翔の『ソコ』に触れた。
「あっ!」
跳ね上がる翔の腰…
「ゆっくりいくね…」
瞳には不安な色を纏いながらも決意は固いようで大きく深呼吸をして頷いた…