第7章 first mission
「潤、ありがとね…和くんのこと大切に扱ってくれて」
「うん、ちょっとヤバかったけどね…和、超綺麗でさぁ…」
「潤くんも余計なこと言わないでいいから…」
和が恥ずかしそうに俺を嗜めた。
「あぁ、ごめん…つい自慢したくなっちゃった」
「ふふっ、ノロケは聞いてあげるから…夕べ翔くんも言ってたけどさ他の人には中々話せないでしょ?だからこれからも何かあったらお互い協力しようね?」
「ありがと、智さん」
「和くんもね?また何かあったら相談してよ?」
「うん、俺ね大野さんといっぱい話出来て良かった…今回のこと正直不安だった、初めてだから全然分からないし怖かったし…でもね、大野さんがすっごく幸せそうな顔して翔ちゃんとのこと話してくれたから、俺も潤くんと幸せになりたいって思えたんだよ?だからこれからもふたりにはお手本でいて欲しいな…」
「お手本なんて…和くんは潤とふたりでふたりなりの付き合い方をすればいいんだよ…」
「それはそうなんだけど、でもさ、やっぱり俺にとってふたりは理想かも…翔ちゃんが大野さんにベタ惚れなのは前から知ってたけど、大野さんも翔ちゃんのこと大好きなのが伝わってきて見ていて羨ましい」
大野さんが少し照れたように笑った。
「ありがと、でも俺から見れば和くんと潤もお互い大切な存在なんだなって分かるよ?俺たちと違って初々しいくて可愛いし…俺もふたりを見ていて羨ましい」
「ふふっ、なんか俺と大野さんて似てるんだね?お互い羨ましがってるなんて…翔ちゃんと潤くんだったら絶対俺たちが一番だって言いそう」
「あ~、分かる…でもさ…」
そう言うと大野さんは和の耳元で何か囁いた。大野さんが和から離れるとふたりは顔を見合わせた。
「うん、そうだね」
和が嬉しそうに笑うと智さんも嬉しそうに微笑んだ。