第7章 first mission
「なんで俺たち?翔さんが朝から激しくするからだろ?」
「あのなぁ、お前たちが朝っぱらから盛ってるから俺たちも煽られたんだろうが」
「へ?」
朝っぱらから盛ってる?
「俺たち一度起きてリビングに来たの、そしたらお前らがやってる声が聞こえてそれに吊られたんだよ」
「嘘でしょ…」
和が真っ赤な顔して呆然としてる。
「マジだよ…じゃなきゃ智が朝からあんな乱れないって…」
「しょおく~ん‼」
智さんの低い声が響いた。
「だって、潤のやつ俺が悪いみたいに言うから…でもまぁ、レアな智を見れたから俺的には良かったけど」
「もうっ!翔くん、一週間エッチ禁止ね!」
「え、嘘だろ?」
「嘘じゃないよ」
完全に翔さんから顔を背けた智さんの腕を翔さんが掴んで引き寄せた。
「ごめん、智…もう言わないから許して?」
それでも智さんの顔は横を向いたままで
「やだ、今週一週間は別の部屋で寝る」
「マジか…」
肩をがっくりと落とす翔さん。そんな翔さんをよそに智さんが和のところに来た。
「和くん、大丈夫?」
まだ呆然としていた和は智さんの声で我に返った。
「あ、大丈夫…ちょっとはずしかっただけだから」
「翔くんがほんと余計なこと言うから、ごめんね…でも正直ちょっと安心しちゃった、ちゃんと潤に幸せにして貰えたんだと思って…」
智さんが和に優しく微笑んだ。そうしたら和も恥ずかしそうに微笑んだ。
「うん、凄く幸せだったよ…潤くんへの誕生日プレゼントなのに俺が幸せにして貰っちゃった…潤くんにはいつも貰ってばかりいて、だから今度こそは俺からあげたかったのに…」
俺の顔を見上げる和。
「和、ちゃんとプレゼント貰ったよ?最高に幸せな瞬間を和と感じられたんだ、こんな嬉しいプレゼント和からしか貰えない」
「潤くん、ほんと?」
「ほんと、ふたり一緒じゃなきゃ意味ないんだから、俺ひとりじゃなくて和とふたりで幸せになれたことが嬉しいんだよ…」
「そっか、良かった…」
照れたようにでも嬉しそうに微笑む和が愛しい。